GmailのPOP受信廃止とは？独自ドメインメールへの影響と今後の対策

2025年12月22日 2025年12月22日

yajio

2026年1月から、GoogleはGmailにおける「POP方式による外部メール受信機能」を終了すると発表しました。
これにより、Gmailで独自ドメインのメールアドレスをPOPで受信していた方は、運用方法の見直しが必要になります。

本記事では、

POP受信廃止で何ができなくなるのか
SMTPでの送信は今後も問題ないのか
独自ドメインメールを使い続けるための現実的な対策

について、できるだけ分かりやすく解説します。

POP受信廃止で「できなくなること」

Gmailの設定画面には、
「他のアカウントのメールを確認（POP）」
という機能があります。

これは、
独自ドメインのメールサーバーに届いたメールを、Gmailが定期的に取得し、Gmailの受信トレイに表示する仕組みです。

この POP受信機能が2026年1月で廃止 されます。

つまり、

Gmailの画面で
独自ドメインメールを自動受信する
Gmailを「メールの集約先」として使う

といった運用ができなくなります。

ただし、ここで誤解しやすいのが、
「独自ドメインのメール自体が使えなくなるわけではない」
という点です。

あくまで「GmailがPOPで取りに行く機能」が終了するだけで、
メールアドレスやメールサーバーが停止するわけではありません。

SMTP（送信）はどうなるのか？

結論から言うと、
GmailからSMTPで送信する機能は、POP廃止とは無関係で、今後も利用可能です。

多くの方が、次のような使い方をしていると思います。

Gmailでメールを書く
送信元（From）を info@xxxxxxx.com などの独自ドメインに設定
実際の送信はGmail経由

この「Gmailから独自ドメインとして送信する」運用は、
2026年以降も継続できます。

つまり、

❌ 影響を受けるのは「受信（POP）」
⭕ 送信（SMTP）は今まで通り使える

という整理になります。

Gmailから独自ドメインで送信する仕組み

Gmailで独自ドメインの送信元を使う方法には、大きく2つあります。

① GmailのSMTPを使う方法

GmailのSMTP（smtp.gmail.com）を使い、
送信元アドレスだけを独自ドメインに設定する方法です。

設定が簡単で、多くの人がこの方法を使っています。

ただし注意点として、
SPF・DKIM・DMARCといったメール認証設定が不十分だと、
迷惑メール判定されやすくなることがあります。

② 独自ドメイン側のSMTPを使う方法（推奨）

レンタルサーバー（さくら・エックスサーバーなど）の
SMTPサーバーを使って送信する方法です。

この場合、
Gmailは「メール作成画面」として使い、
実際の送信は独自ドメインのサーバーから行われます。

なりすまし判定されにくい
企業メールとしての信頼性が高い
クライアント案件でも安心

というメリットがあり、制作会社・個人事業主には特におすすめです。

今後の現実的な運用方法

POP受信が使えなくなった後の、現実的な選択肢は次の通りです。

① IMAPで受信する

Gmailアプリ
Outlook / Thunderbird などのメールソフト

を使い、独自ドメインメールをIMAPで受信します。
Web版Gmailにこだわらなければ、この方法が最も一般的です。

② Google Workspaceへ移行する

独自ドメインメールを、
Gmailの標準機能として使いたい場合は、Google Workspaceへの移行が必要になります。

月額費用はかかりますが、
受信・送信ともにGmailで完結する点がメリットです。

まとめ

GmailのPOP受信廃止について、重要なポイントを整理します。

POPでの「外部メール受信」は2026年1月で終了
独自ドメインのメール自体は使い続けられる
SMTPによる送信は今後も問題なし
今後はIMAPやWorkspaceなど、運用方法の見直しが必要

早めに現状を確認し、
自分やクライアントに合った運用方法へ切り替えておくことをおすすめします。

投稿者プロフィール

yajio

GmailのPOP受信廃止とは？独自ドメインメールへの影響と今後の対策

POP受信廃止で「できなくなること」

SMTP（送信）はどうなるのか？